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稲場圭信の研究室 Keishin INABA

利他主義・市民社会論、ソーシャル・キャピタルとしての宗教に関する研究、宗教社会学:::稲場圭信(大阪大学大学院教授) Keishin INABA(Ph.D.)'s site for the study of altruism, civil society and religion as social capital.

The Practice of Altruismペーパバック

Cambridge Scholars Pressから拙著のペーパーバック版が出版されました。

The Practice of Altruism
・Ruben Habito & Keishin Inaba eds, The Practice of Altruism: Caring and Religion in Global Perspective.

近年、利他主義の研究は様々な研究領域で関心を呼んでいる。思いやりの行動を動機付けるものは何か、思いやりの精神や行動を促進させる要因は何か。本書は他者に対する思いやりと宗教の関係に射程をさだめ、上記のようなアクチュアルな問題に、日本、アメリカ、イギリス、北欧、西ヨーロッパ、タイ、インドにおける11の事例研究からアプローチしている。世界的視野で、社会学、人類学、心理学などの諸研究領域を横断しながら現代社会における宗教と利他主義の関係を捉える新たな潮流を示す論文集。

新刊案内『都市の風土学』

木岡伸夫編著『都市の風土学』ミネルヴァ書房が刊行されました。
私も「現代都市における共存・信頼・憎悪―多民族都市ロンドンの苦悩」pp.244-260.を執筆しました。

主な項目:多民族都市、多文化主義、ソーシャル・キャピタル、監視社会、シティズンシップ
概要:ロンドンを事例に、多様な人種が共存する現代都市における人間関係を考える。リスク社会で、私たちは、信頼・規範・ネットワークといった ソーシャル・キャピタル(社会関係資本)の乏しい関係性を生きている。イギリスでは、排除された人、孤立した人を取り込むような支えあう社会、インクルーシブな社会をつくりだそうとレーバー政権が、ソーシャル・キャピタルの考え方を積極的に導入した。市民の自発性にもとづくパートナーシップがより進められ、社会サービスの提供者として企業や市民の参加を促進した。しかし、テロ問題、移民問題があり、インクルーシブな社会の実現は困難である。現代都市における複雑な問題を浮き彫りにし、都市における人と人とのつながりを考察する。

新刊案内

オックスフォード大学出版より宗教社会学の大部の本がでました。

・Peter B. Clarke ed., The Oxford Handbook of the Sociology of Religion (Oxford Handbooks), 2009, Oxford University Press

私も「Religion and Altruism(宗教と利他主義)」の章をロンドン大学の宗教心理学、Kate Loewenthal教授と一緒に書きました。 【“新刊案内”の続きを読む】

新刊案内『思いやり格差が日本をダメにする』


稲場圭信 著
『思いやり格差が日本をダメにする
       ~支え合う社会をつくる8つのアプローチ』
NHK出版、生活人新書270
税込価格:693円、ISBN:9784140882702

近年、消費者のことを考えない食の偽装、株主と社会を騙す粉飾決済、違法派遣、教員採用試験をめぐる汚職事件、無差別殺人など、いやな事件があります。これらの事件の根底には、人に対する、そして社会に対する思いやりの欠如があります。一方、時には自分を犠牲にしてまでも他者のために行動をする人がいます。

他者や社会への思いやりを持つ人と持たない人、その思いやりの度合いに差が生じていると感じている人も多いのではないでしょうか。本書では、「思いやり格差社会」へ向かっている現状に警鐘をならし、思いやりの心を育て、支え合う社会の構築への取り組みを考えます。

思いやり社会の礎として、共感力、人間関係力、チャレンジ力、ロールモデル力の4つの力を、そして、支え合う社会をつくる8のアプローチをあげています。

目次 (おもな項目)
序章 忍び寄る「思いやり格差」社会
 「思いやり格差」社会の兆し 
 ホームレス襲撃事件に見る「思いやり」格差 
 息苦しく生きにくい現代社会 
 いまだ根強い過去の価値・信念体系
第1章 思いやりとは何か
 「思いやり」も早期教育が可能か? 
 乳幼児に見る「思いやり」の発達 
 心の理論が示唆するもの 
 ロールモデルとしての両親 
第2章 家庭が育む思いやり
第3章 ボランティア活動が育む思いやり
第4章 社会が育む思いやり
 ノブレス・オブリージュ
 ソーシャル・キャピタル
 宗教が育む「思いやり」 
 キリスト教と利他主義 
 日本の宗教の社会貢献  
 スピリチュアリティ・自分・他者
第5章 思いやりの支え合う社会をつくる方法
 思いやり社会を支える四つの力
 支え合う社会をつくる八つのアプローチ
対談 思いやり社会のカタチ―イギリス社会を見つめて(森嶋瑤子 & 稲場圭信)

新刊案内『フードバンクという挑戦』

岩波書店から『フードバンクという挑戦--貧困と飽食のあいだで』が刊行されました。
著者の大原悦子さんから頂戴しました。

 「もったいない」から、人と人をつなげる支え合いの営みに。
 食の偽装、ひとを騙す会社がある一方で、まだ食べられる食品を無駄にせずに、困っている人へ渡す取り組み、フードバンク。アメリカではじまった取り組みが日本にも広がっています。
 著者の大原さんは、日本のフードバンクの取り組みをフィールドワークし、発祥の地、アメリカにも取材。本書は、活動の最前線をわかりやすく伝えています。
 フードバンク、日本にも根づくか。できるか、できないか、ではなく、理想をかかげて、そこに向かって一歩一歩すすむ。愚直とも思えるようなそのような生き方が、今、世の中に必要とされています。次の世代を担う子どもたちにロールモデルを示せるか。大人たちの挑戦です。多くの人に本書を手に取ってもらい、人と人、企業と社会のつながりを考えて頂きたいです。

大原悦子『フードバンクという挑戦  貧困と飽食のあいだで』
第1章 なぜ、いまフードバンクか
第2章 フードバンクの誕生
第3章 フードバンク、日本上陸
第4章 日本に根づくか、フードバンク
(141頁、142頁に私も「思いやり格差社会」という言葉とともに少しだけ登場しています)

宗教と現代がわかる本 2008

平凡社から、『宗教と現代がわかる本 2008』が刊行されました。
私も「テロにおびえるイギリスの宗教と民族」を執筆しました。

渡邊直樹編『宗教と現代がわかる本 2008 (2008)』2008年3月、平凡社

世界新宗教運動事典

私のイギリス留学時代の恩師、Peter Clarke先生(オックスフォード大学教授)によって監修された世界新宗教運動事典(ペーパーバック版)が出版されました。私もJesus Armyをはじめ5項目執筆しました。

Peter Clarke ed. The Encyclopedia of New Religious Movements, London: Routledge Ltd. 2008/1
ISBN:0415453836

拙著紹介

ミネルヴァ書房から、櫻井義秀、三木英編著編『よくわかる宗教社会学』が刊行されました。
私も「ヨーロッパの宗教事例」と「宗教的利他主義とボランティア」を執筆しました。

神戸大学の学生へ
平成20年度から前期の「宗教社会学」の講義でメインのテキストと使用します。受講者は講義に持参して下さい。

櫻井義秀、三木英編著『よくわかる宗教社会学

新刊案内

最近、先生方からご著書を頂戴することが多いです。以下のサイトに紹介するとともに、お礼申し上げます。 新刊案内

拙著紹介

平凡社から、渡邊直樹編『宗教と現代がわかる本2007』が刊行されました。
私も「宗教団体のボランティア活動の現状と将来」を執筆しました。

宗教と現代がわかる本 2007


新書館から、井上順孝編『近代日本の宗教家101』が刊行されました。
私も4項目執筆しました。

近代日本の宗教家101


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