「ユングの自己とスピリチュアリティ」6月5日(報告者:M1 川村恵子)の論点です。
■ユングのスピリチュアリティ
自我(ego)と自己(self)の関係に集約される
■自己概念の4つの位相
・初期の心霊研究や霊媒研究の段階
・コンプレックス論の段階
・元型論の段階
・共時性の段階
■19世紀の世界観
伝統宗教の世界観からの疎外→新たな意味づけ
スピリチュアリズム(心霊主義):疑似科学かつ擬似宗教的
■第二人格
・自我意識を包括して、それを超えた自立的人格
・「霊的なもの」の位置づけ
無意識、コンプレックス、元型
■コンプレックス
・様々な衝撃的な体験などを契機として形成
・普段は抑圧されて表に出ない
・自我意識とは別個の部分的人格を形成する傾向
■無意識
・人的無意識と集合的無意識
・集合的無意識の核=元型
→トランスパーソナルは真理へ
■個体化過程
・自らの人格の中核に属する自己の元型に至る道筋を見出すこと
・自らの個体性を集合的イメージから分化させてあがなっていく過程
■個体化過程と自我と自己
・個体化過程は自己実現の過程であるが、自我はその内容を乏しくする
・自我は完全性を志向
・自己は十全性を志向:意識と無意識を包括する
■方法論的独我論
・心が体験世界そのもの
・集合性の段階と布置→集合的なレベルへ
→ 集合的無意識のレベルで、心が一つの実体
→ トランスパーソナルなもの
■共時性と一なる世界
自己は第二人格
→
自己は心全体の潜在的な統覚
→
自己は元型、その外延が心
→
自己は心と世界を統一した「一なる世界」そのもの