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稲場圭信の研究室 Keishin INABA

利他主義・市民社会論、ソーシャル・キャピタルとしての宗教に関する研究、宗教社会学:::稲場圭信(大阪大学大学院教授) Keishin INABA(Ph.D.)'s site for the study of altruism, civil society and religion as social capital.

利他的行動研究受講生へ

今回の優秀グループノートは、「VGアラカワ」に決定しました。これで、3グループ並びました。次回も頑張って下さい。
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「利他的精神の発達:調査方法論」講義の重要点です。
■知識から智恵へ

知識 + 方法論 経験知(体験知) ⇒ 智恵

■Methodology

not deal with valuations of altruism
(value- free)

but deal with the influence on the altruism of members

■利他的行動の調査方法:長所と短所を知る
the experimenter's hypothesis
 実験者仮説

behavioural consistency 人間の行動の一貫性
 の問題

内在的理解

・質問紙調査(短所:項目が研究者のフレームによってきまる
          質問項目の硬直性)

・自然におこるのを観察

・参与観察(短所:観察によって動機は明らかにならない)

・インタビュー

・ライフヒストリー・アプローチ

・マルチメソッド

■意識変容:過去を現在において再構築
利他主義に関しては現状とは異なる理想を語る場合も考えられる
客観性や信憑性?
たとえインフォーマントの語りが理想であっても、それはその
集団の影響の表出と考えられるので、それを解き明かすことは
意義深い。
・個人の意味付けを重視

・自己物語論 (バージョンアップ)

■利他的精神の発達要因
ヨーロッパ価値調査の結果:
教育、収入、年齢は利他主義と無相関で、宗教的コミットメントのみが
利他主義と正の相関

イギリスでの調査(Inaba, 2000)や他の調査では、別の結果

・behavioural consistency の問題
・質問紙調査の項目にない、或いは相関係数に表れない複数
の要因が利他的精神の発達に影響している

・発達は一様ではなく個人差があるということを示している


人の成長を対象とした場合には、ライフヒストリーを丹念に
(育った環境、教育、ロールモデルとのであい、挫折、新たな仕事など)

・ある集団の影響を考える場合には、その集団との出会い、その前後、どのようなことがあったかなどを丹念に

・ロールモデル、共同作業(価値の衝突)

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