今回の優秀グループノートは、「VGアラカワ」に決定しました。これで、3グループ並びました。次回も頑張って下さい。
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「利他的精神の発達:調査方法論」講義の重要点です。
■知識から智恵へ
知識 + 方法論 経験知(体験知) ⇒ 智恵
■Methodology
not deal with valuations of altruism
(value- free)
but deal with the influence on the altruism of members
■利他的行動の調査方法:長所と短所を知る
the experimenter's hypothesis
実験者仮説
behavioural consistency 人間の行動の一貫性
の問題
内在的理解
・質問紙調査(短所:項目が研究者のフレームによってきまる
質問項目の硬直性)
・自然におこるのを観察
・参与観察(短所:観察によって動機は明らかにならない)
・インタビュー
・ライフヒストリー・アプローチ
・マルチメソッド
■意識変容:過去を現在において再構築
利他主義に関しては現状とは異なる理想を語る場合も考えられる
客観性や信憑性?
たとえインフォーマントの語りが理想であっても、それはその
集団の影響の表出と考えられるので、それを解き明かすことは
意義深い。
・個人の意味付けを重視
・自己物語論 (バージョンアップ)
■利他的精神の発達要因
ヨーロッパ価値調査の結果:
教育、収入、年齢は利他主義と無相関で、宗教的コミットメントのみが
利他主義と正の相関
イギリスでの調査(Inaba, 2000)や他の調査では、別の結果
・behavioural consistency の問題
・質問紙調査の項目にない、或いは相関係数に表れない複数
の要因が利他的精神の発達に影響している
・発達は一様ではなく個人差があるということを示している
人の成長を対象とした場合には、ライフヒストリーを丹念に
(育った環境、教育、ロールモデルとのであい、挫折、新たな仕事など)
・ある集団の影響を考える場合には、その集団との出会い、その前後、どのようなことがあったかなどを丹念に
・ロールモデル、共同作業(価値の衝突)