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稲場圭信の研究室 Keishin INABA

大阪大学大学院教授(人間科学研究科):専門は共生学。地域資源(寺社等宗教施設と学校)と科学技術による減災が近年の研究テーマ。日本最大の避難所情報、未来共生災害救援マップ(災救マップ)開発・運営

挨拶は思いやりのはじまり

バスの中でのことです。今朝、私が下車するひとつ前のバス停で、30人ほどの学生が降りました。降車の際、何らかのお礼の挨拶をする学生は10人ほどでした。「ありがとうございました」、「ありがとー」、運転手さんのほうを見て言う人、ほとんど見向きもせずにぼそっと言う人、様々です。

運転手さんは、ひとりひとりに「ありがとうございました」「ハイ、ありがとー」と声をかけていました。

私はというと、次のバス停で、バスカードを入れる機械の前で躓きました。恥ずかしい・・・。しかし、何食わぬ顔で「ありがとうございました」、そして運転手さんも、何事もなかったように「ありがとうございました」と。

高齢者が躓いたら、あの運転手さんはきっと声をかけたことでしょう。しかし、今朝の場合には、照れくさいであろう私のことを気遣って、何事もなかったように応じる、何もしないことにも思いやりがみいだせます。

もしかしたら、運転手さんは、私が躓いたことに気がつかなかったのかもしれません。しかし、思いやりの行為として良いように解釈することは、良い思い込み!? そんな些細なことで幸せになれます。

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