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稲場圭信の研究室 Keishin INABA

利他主義・市民社会論、ソーシャル・キャピタルとしての宗教に関する研究、宗教社会学:::稲場圭信(大阪大学大学院教授) Keishin INABA(Ph.D.)'s site for the study of altruism, civil society and religion as social capital.

募金活動に参加

1月、阪神御影駅前で街頭募金のボランティアに参加させて頂きました。「白いリボン運動」というものです。

阪神淡路大震災の被災地では、震災の翌年から追悼、感謝、再生の願いをこめて白いリボン着用がはじまり、本年、震災10年を期に、地域再生やコミュニティの担い手であるNPOに対する民間募金運動として「白いリボン運動」がスタートしました。

私は、高齢者・地域支援のNPO法人のスタッフ・ボランティアたちと一緒に、日曜日朝10時から12時まで街頭募金に参加しました。寒く、人通りが少なかったこともあって、2時間で約3万円ほどの寄付でしょうか。それでも千円札を入れてくれる人が何人もいました。


10人ほどで募金のお願いをしたので、1時間1人約1,500円。そこそこですが、もし、もっと少なかったら、「その人数でバイトをして、給与を寄付した方が効率的だ」という声もあるでしょう。募金ですから、お金を集めることはもちろん必要です。しかし、募金活動には、もっとダイナミックに市民社会を育てる種があると思うのです。

子どもに小銭を渡し、募金箱に入れさせる親御さんもいました。多くの人が素通りしますが、興味深く話しかけてくれる人、NPOの活動内容を紹介したビラをもらってくれる人がいます。「自分はボランティア活動に参加していない、せめて少しばかりの寄付を」という人もいます。小中学生も小銭を寄付してくれます。

そして、募金活動に参加したボランティアの意識変容もあります。私の妻も参加して、「社会問題に対する関心がさらに高まった」「募金活動しているのを見かけたら寄付しよう」と思ったようです。実践しての知、体験知ですから、読書やTVなどで頭に入ってきた情報よりも、次の実践への力が強いと思います。1歳8ヶ月のわが娘は、募金箱をもって小中学生に突進、「きゃー、かわいいー」と言われながら、しっかり寄付をもらっていました。ボランティア最年少参加でしょう!?

1時間当たりいくら集まるか、などと頭でそろばんをはじいたり、あるいは、日本には寄付文化がないから募金活動しても集まらない、とステレオタイプの批判を口にすることには意味がないと感じました。

社会が変わらない、良くならない。文句や批判だけでは変わらない。実践が大切だと、募金活動に参加して、今更ながら勉強させてもらいました。

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