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稲場圭信の研究室 Keishin INABA

大阪大学大学院教授(人間科学研究科):専門は共生学。地域資源(寺社等宗教施設と学校)と科学技術による減災が近年の研究テーマ。日本最大の避難所情報、未来共生災害救援マップ(災救マップ)開発・運営

「人間行動」探究の道を進みだした皆さんへ

行動発達論コース2回生へ:
「フィールドワークの技法」講義内容との接続を自分で見つけ出して下さい。
(解釈学的転回、パラダイムシフト、フィールドノーツ、トライアンギュレーション、etc.)

ミルズ『社会学的想像力』鈴木広訳(紀伊国屋書店1965年)の「知的職人論」から:

・「知性の職人はその職能の完成に向かって探求する自己そのものを形成する。」(p.257)

・「知的な作業のなかに生活経験を利用し、たえずそれを吟味し解釈することを学ばなくてはならない」(p.257)

・「君は適切なファイルを備え、自己省察の習慣を発達させることによって、自己の内面的世界をめざめさせておく方法を学ぶであろう。ある出来事や観念に強く感銘したならば、君の精神を素通りさせてはならない。」(p.258)

・「ファイルに含まれる項目は、個人的な註記、書物からの抜萃、文献事項、企画概要などがある。」(p.260)
・「社会学的想像力を開発し利用すべく努めよ。」(p.292)

・「人間と社会の諸問題に主体的に対決する精神たれ。」(p.292)

・「自己自身に対し、また他者に対して、明瞭にして簡潔なる叙述を要求せよ。」(p.292)

・「作業が必要とするならば超歴史的な概念構成を敢えておこない、歴史下的瑣末事をもきわめつくせ。」(p.293)

・「他の誰かがいつの日か、どこかで君に代ってしてくれるなどと考えてはならない。」(p.293)

・「少なくとも心に確実な実例をもたぬまま、三頁以上を書きとばしてはならぬ。」(p.293)

・「小状況を組織づけている社会構造を探求せよ。」(p.293)

・「躊躇することなく、人間と社会についてのあらゆる有効な研究成果から、その観点・素材・発想・方法を学びとれ。」(p.294)

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