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稲場圭信の研究室 Keishin INABA

大阪大学大学院教授(人間科学研究科):専門は共生学。地域資源(寺社等宗教施設と学校)と科学技術による減災が近年の研究テーマ。日本最大の避難所情報、未来共生災害救援マップ(災救マップ)開発・運営

文化行動特論演習「サード・エイジにおけるライフスタイルと生活満足」

「サード・エイジにおけるライフスタイルと生活満足(報告者:M2 田中 殖大)」の論点です。
ライフスタイルの定義と類型化
 生活資源レベルと生活意識レベルでの分析

ライフスタイルの流動的な視点

具体的な日常生活習慣(生活行動)
個人の行き方や選択傾向(選好:内的行動傾向)

生活資源レベル(社会的属性と生活実態)

生活意識レベル(パーソナリティ・モデル)


生活満足度
 → 行動傾向と内的行動傾向とのズレと関連
 → ズレの大小と満足度には関連性が低い
 → 自分で行動をコントロールしている実感が影響

ライフスタイルの構造
 → 属性は行動を制限し、パーソナリティはその制限された
   行動の選択肢の中から、行動を選択する際に影響

多様な選択肢がある属性の人の方が、生活満足度が高いとは
言えない 
→ パーソナリティによって、自分で行動をコントロールする
  度合いがかわる

『自由からの逃亡』自分で選択しないで、流される現状でも
幸福である場合もある。

ライフスタイルは生活行動だけでは捉えられない