大阪希望館は、宗教界、労働組合、NPO法人、学者などの協力により設立されました。「誰も使いすてにされない、誰もホームレスにされない社会を、主張や立場を超えた市民のセーフティネット運動で実現していく」ことを目的にしています。
設立記念集会では、私もボランティアで講演し、拙著『思いやり格差が日本をダメにする』を販売、売上金から寄付させて頂きました(微々たる額ですが)。
以下は新宗教新聞のweb記事です。
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同館の名称は、直木賞作家の難波利三さんの了解を得、同名の小説から命名したもの。小説は、戦後の大阪で戦災孤児や高齢者などを保護した「梅田厚生館」とその館長をモデルとしている。実際の運営は6月初めから開始され、すでに4人が入居し、就労活動などを続けている。
集会のオープニングで「あんがいおまる一座」による「大阪希望館」の公演が行われた。呼びかけ人を代表して金光教羽曳野教会長で大阪希望館運営協議会事務局次長の渡辺順一氏があいさつ、「顔の見えるつながりと町全体が一人ひとりを支えていく、大阪がそういう町に変わっていく運動にしたい」と述べた。
稲場圭信神戸大学大学院准教授が「『思いやり格差』社会から『支え合う』社会へ」と題して記念講演。「他者を顧みない、思いやりの欠落した大人の生き方が子どもに影響を与えている。人間らしい思いやりを取り戻し、支え合う社会を今こそ構築しなければ」と述べた。支え合う社会を作る方法を提示した上で、「活動にあまり参加できなくても、他人事とせず、こころの片隅で他者のことを思いやる、それが希望ある社会の一歩」と結んだ。
記念集会に先立って設立総会が行われ、代表幹事に松浦悟郎カトリック大阪教区補佐司教などを選出した。
(「仕事を失った人の再出発を支援」Web新宗教2009.7.17,No.358号)
http://www.shinshukyo.com/webup/backnumber/back09/backframe0717.htm
