稲場圭信・櫻井義秀編著『社会貢献する宗教』世界思想社が刊行されました。
宗教と社会の互恵性へ――「宗教の社会貢献」という積極的なテーマを掲げ、宗教が社会問題に向き合う必要性、そのための社会的条件、社会資本としての宗教の可能性を考察する。宗教者・宗教団体が行っている様々な社会貢献活動も詳しく紹介。
恩師、島薗進先生から以下のような推薦文を帯に頂戴しました。
宗教は「自分勝手」であってはならない!!
道を求める者にとって「社会」や「一般市民」はよそ者であってよいのか。
自分たちの「悟り」や「救い」を追求する宗教は、他者のニーズに応じるべきものでもある。そう信じる人々の実態をつぶさに検討する初めての試み。
【目 次】
第Ⅰ部 宗教の社会貢献を考える
第1章 現代宗教に社会貢献を問う(櫻井義秀)
第2章 宗教的利他主義・社会貢献の可能性(稲場圭信)
第3章 宗教性の行動と相互信頼社会(濱田 陽)
第Ⅱ部 社会貢献する宗教の動向
第4章 神社神道と社会貢献の関わりを考える(藤本頼生)
第5章 平和をめざす宗教者たち――現代日本の宗教者平和運動(大谷栄一)
第6章 情報化社会における宗教の社会貢献(黒崎浩行・吉野航一・寺沢重法)
第7章 地域社会における「宗教の社会貢献活動」――札幌市の宗教施設を事例に
(吉野航一・寺沢重法)
第8章 主要教団の社会活動に関する調査(猪瀬優理)
文献解題 宗教の社会貢献活動研究(板井正斉・葛西賢太)
*コラム10本収録