著者の大原悦子さんから頂戴しました。
「もったいない」から、人と人をつなげる支え合いの営みに。
食の偽装、ひとを騙す会社がある一方で、まだ食べられる食品を無駄にせずに、困っている人へ渡す取り組み、フードバンク。アメリカではじまった取り組みが日本にも広がっています。
著者の大原さんは、日本のフードバンクの取り組みをフィールドワークし、発祥の地、アメリカにも取材。本書は、活動の最前線をわかりやすく伝えています。
フードバンク、日本にも根づくか。できるか、できないか、ではなく、理想をかかげて、そこに向かって一歩一歩すすむ。愚直とも思えるようなそのような生き方が、今、世の中に必要とされています。次の世代を担う子どもたちにロールモデルを示せるか。大人たちの挑戦です。多くの人に本書を手に取ってもらい、人と人、企業と社会のつながりを考えて頂きたいです。
大原悦子『フードバンクという挑戦 貧困と飽食のあいだで』
第1章 なぜ、いまフードバンクか
第2章 フードバンクの誕生
第3章 フードバンク、日本上陸
第4章 日本に根づくか、フードバンク
(141頁、142頁に私も「思いやり格差社会」という言葉とともに少しだけ登場しています)