稲場圭信の研究室 Keishin INABA

利他主義・市民社会論、ソーシャル・キャピタルとしての宗教に関する研究、宗教社会学:::稲場圭信(大阪大学大学院教授) Keishin INABA(Ph.D.)'s site for the study of altruism, civil society and religion as social capital.

大阪北部地震における大阪大学の被害状況等とその対応

大阪北部地震における大阪大学の被害状況等とその対応
http://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/topics/2018/06/20180627_01

災害時に備えて-発達障がい児者受け入れのてびき

世界宗教者平和会議(WCRP)の日本委員会が、『災害時に備えて-発達障がい児者受け入れのてびき』を発刊。
東日本大震災、熊本地震など近年の災害では宗教施設が避難所となるケースも多く、今回のてびきを全国の宗教施設等で活用して備えをして欲しいです。

以下の産経新聞の記事の最後に私のコメントもあります。
https://www.sankei.com/west/news/180517/wst1805170042-n1.html

社会ソリューションイニシアティブ(SSI)

大阪大学は、持続可能な共生社会を構想するシンクタンクとして、2018年1月1日に「社会ソリューションイニシアティブ」(SSI)を立ち上げました。SSIは、大阪大学の研究者が中心となって、パプリックセクターや民間企業など、社会の現場の人々と協働しながら研究を進め、諸課題に対する解決策を提言し、将来の社会を構想することを目的とします。

SSIは以下のメンバーからなる運営委員会によって運営されています。

議長  堂目卓生 経済学研究科・教授/社会ソリューションイニシアティブ長
   栗本英世 人間科学研究科・教授/副社会ソリューションイニシアティブ長
   木多道宏 工学研究科・教授/社会ソリューションイニシアティブ企画調整室長
   稲場圭信 人間科学研究科・教授
   大竹文雄 経済学研究科・教授
   松野明久 国際公共政策研究科・教授
   中内政貴 国際公共政策研究科・准教授
   大久保規子 法学研究科・教授
   平田收正 薬学研究科・教授
   松繁寿和 国際公共政策研究科・教授/COデザインセンター長

http://www.osaka-u.ac.jp/ja/academics/ed_support/ssi

NHK 首都圏ネットワーク(2018年3月9日) 「帰宅困難者対策 寺や神社を防災拠点に」

NHK 首都圏ネットワーク(2018年3月9日) 「帰宅困難者対策 寺や神社を防災拠点に」

http://www.nhk.or.jp/shutoken/net/report/20180309.html


帰宅困難者のための一時滞在施設や避難場所の確保は各地で進められていますが、都内では目標の3分の1にとどまっていてまだ十分ではありません。
そうした中、いま注目されているのが宗教施設です。

東日本大震災の当日、帰宅困難者を受け入れた東京・港区の増上寺です。
地震発生後、周囲には大勢の帰宅困難者があふれました。

寺では施設の一部を急きょ開放。
おにぎりやみそ汁も用意し、500人以上が一晩を過ごしました。

増上寺の山﨑東海さんは「『施設を開放しておりますので、ご自由に休憩してください』と、必死で声をかけました」と振り返ります。

しかし、多くの宗教施設は避難者を受け入れる仕組みがありませんでした。
足立区の善立寺もその1つです。
この寺は避難場所などに指定されておらず、地域の人たちは近くの河川敷に逃げることになっています。


今もこの寺は防災マップに記載がなく、防災拠点として認識されていません。
住職の新倉典生さんは、このままでは災害時に役立てられないと、行政との連携の必要性を痛感しています。

新倉さんは「多くの宗教法人の方々が災害時に何か協力したいという思いを持っているので、行政と協力し合い、『こんな協力のしかたがあります』とか、『備蓄倉庫としての協力ができます』といったような情報を伝えていきたい」と提言しています。

震災を教訓に、新倉さんは行政との連携に向けて動き始めています。
新倉さんは、宗派を超えた団体でつくる「東京都宗教連盟」の代表として、去年9月に都庁を訪問。
新倉さんは震災時の宗教施設について、「一時滞在施設として有効活用について促進を図りたい」と訴えました。
都内にある寺や神社、教会など、およそ4000の施設を災害時に活用してもらおうと、協力を申し出たのです。

ただ、課題となっているのが宗教施設の耐震性です。
豊島区の金剛院も耐震性が十分でないとして、震災当日、受け入れができませんでした。
宗教施設は昔からの建物が多く、おととしの熊本地震では神社や寺などが倒壊する被害が出ました。

そこで金剛院が、東日本大震災のあとに建てたのがこちらの施設。
ふだんは地域住民の交流の場となっていて、災害時には避難スペースにもなります。
しかし費用がかかることなどが壁となり、耐震化を進めているのは一部の寺などにとどまっています。

どの施設が耐震性を満たし、備蓄品を確保できているのか。
新倉さんたち宗教連盟は、こうした情報についてデータベース化する取り組みを、この春から始めます。
都内各地の宗教施設がどのような協力ができるのかを把握し、災害に備えようというのです。

新倉さんは「例えば建物が古い、狭いとか、いろいろな事情がありますので、地域に災害時に貢献していただきたいので、いろいろな側面から調査をしたい」と話しています。

新たな防災拠点として注目される宗教施設。
施設の安全性を確保し、避難場所としての周知をどう進めていくか。
今後の行政との連携がかぎになりそうです。

宗教と防災の関係に詳しい大阪大学大学院の稲場圭信教授は、「行政が看板を寺・神社に設置して、地域の方々にここが避難場所ですよというような取り組みが進んでいる地域もあります。どこまで宗教施設が負担をするのか、行政がどこまで連携をしていくのか、事前に協定や覚え書きを定めていく必要がある」と指摘しています。

災害備え都内宗教施設情報集約へ

NHK 首都圏 NEWS WEB
災害備え都内宗教施設情報集約へ
2018年2月15日 18時03分

大規模災害の際に、寺や教会などを避難所として活用しようと、東京都と宗教団体でつくる連盟は、都内にあるおよそ4000の宗教施設の耐震性や備蓄品の有無などの情報をまとめたデータベースを作成することを決めました。

首都直下地震が起きた場合、都内で帰宅困難者が92万人発生すると想定されているのに対し、一時滞在施設の確保は、去年7月の時点で目標の3分の1程度にとどまっています。
東京都と複数の宗教団体でつくる「東京都宗教連盟」は15日、災害時の連携を確認するための初めての会合を開き、都内にある寺や神社、教会などおよそ4000の施設について、避難者の受け入れを判断するための情報をまとめたデータベースを作成することを決めました。
具体的には、施設の耐震性や防災用の備蓄品の有無のほか、断水に備えて井戸があるかなどについて、ことし春から調査することにしています。
東日本大震災後、宗教施設を避難所などに指定する動きが一部で始まっていますが、都内の宗教施設の活用は依然として限られています。
宗教施設の防災活用に詳しい大阪大学大学院の稲場圭信教授はこうしたデータベースの作成は全国で初めてだとし、「これまで宗教施設の防災への活用は遅れてきたが、東京都が動くことで全国に波及する可能性がある」と話しています。

http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20180215/0008052.html

The Practice of Altruism: Caring and Religion in Global Perspective

私が編集した以下の書籍

The Practice of Altruism: Caring and Religion in Global Perspective
Cambridge Scholars Publishing

アマゾンで「なか身!検索」できます。

https://www.amazon.co.jp/Practice-Altruism-Caring-Religion-Perspective/dp/1847187765/?tag=widgetsamazon-22

熊本地震の支援現場における宗教者と市民アクターとの連携

以下、掲載されました。

・王文潔、稲場圭信、2017「熊本地震の支援現場における宗教者と市民アクターとの連携」『宗教と社会貢献』第7巻第2号, pp.17-29.

https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/search/200250040499/?lang=0&cate_schema=3000&mode=1&codeno=journal

東京都と東京都宗教連盟の防災・災害時協力

・「東京の寺社で帰宅困難者受け入れへ 都、宗教連盟と約4000カ所活用協議へ」リスク対策.com 2017年9月22日
http://www.risktaisaku.com/articles/-/3756
都庁2

・「都内の宗教施設 災害時に活用へ」NHK首都圏のニュース 2017年9月21日 
都庁1

防災見守り共同研究「みまもりロボくんⅢ実験機

大阪大学人間科学研究科と企業等連携組織による「ITを用いた防災・見守り・観光に関する仕組みづくりの共同研究(略称:防災見守り共同研究)(研究代表者:稲場圭信教授)」の実験設備「独立電源通信網みまもりロボくんⅢ実験機」3台の設置が平成29年8月末に完成したことに伴い、平成29年9月11日(月)に正門西側に設置された実験機の下、設置完成披露式を開催しました。
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ITを用いた防災・見守り・観光に関する仕組みづくり 全体イメージ

共同研究の目的
防災・災害時支援に関する情報網および、高齢者・子どもの見守りや観光を合わせた情報インフラを構築する。

研究内容
地域の自治会と宗教施設、地域の横断的観光局の協業モデルの具体化
情報インフラの基盤となる無線Wi-Fi通信設備「みまもりロボくんⅢ」と「災救マップ」の機能と技術を整理。アプリの改良
ビッグ・データの利用
歴史と文化という情報と地域性が同じ要素である自治会活動の情報と宗教施設のデータベースの構築
社会福祉協議会、教育委員会、民生委員などとの連携。等

みまもりロボくんⅢ
全国30万の自治会への政策提言を目的に設立され、防災、防犯、地域の子どもと高齢者のみまもりを目的として活動している一般社団法人全国自治会活動支援ネットの発明品で見守りカメラの機能をもつWi-Fi通信設備。独立電源通信網であり非常時にも稼働する。

未来共生災害救援マップ(災救マップ) http://www.respect.osaka-u.ac.jp/map/
寺院、神社、教会などの宗教施設約20万件、学校や公民館などの指定避難所を合わせて約30万施設をマップにしたもので、インターネット上で無料公開している。災救マップ・アプリは、iPhoneおよびAndroidのユーザーが被災状況を発信できる双方向システムを備えている。

詳細は以下
http://www.hus.osaka-u.ac.jp/ja/node/1117

コンポジウム気仙沼2017

震災復興イベント「コンポジウム気仙沼2017」にむけて「7年目の祈りから希望の未来へ」

東日本を襲った巨大地震と続く大津波。自然の猛威を前にして、恐怖、深い悲しみ、そしてとてつもない無力感を覚え、被災地の外の者も心が苦しくなった。あれから7年目の夏。形の面での復興は進んでいるが、心の面での復興はどうであろうか。

今年も昨年に続いて、8月19日、震災復興イベント「コンポジウム気仙沼」が開催される。2015年8月には「レクイエム・プロジェクト気仙沼」と題して開催したが、それを含めて3回目となる。本年は、この春に設立された気仙沼仏教会による追悼・復興祈願法要、気仙沼アマチュアコーラス連絡会の合唱、住江一郎先生のピアノ演奏、SCK GIRLSのパフォーマンス、LEDのダンス、気仙沼太鼓学舎「ね」の演奏、そして、気仙沼の復興と未来に向けてのトークなど盛りだくさんの内容となっている。

「コンポジウム」とは、「コンサート」と語りあう「シンポジウム」を合わせたイベントだ。東日本大震災被災地の画家、加川広重氏による巨大水彩画「太陽と星の間」(縦5m40cm×横16m50cm)を宮城県蔵王町のアトリエから気仙沼市民会館大ホールに運び入れ、その巨大な絵を前に、東日本大震災で亡くなられた方々に祈りが捧げられ、希望の未来に向けてコンサートとトークが重ねられる。

筆者は、この震災復興イベントの発起人であり、実行委員のひとりとして気仙沼の皆さんとともに取り組んでいる。「大震災で失ったものは大きいが、新たに得られたものもある。気仙沼に来てくれる皆さんとのご縁、つながり」と気仙沼の皆さんが、度々気仙沼に来る筆者と学生たちをあたたかく迎えてくれる。筆者は、気仙沼の皆さんのあたたかさ、気仙沼の自然、美味しい空気、海の幸、地酒に心も胃袋もわしづかみにされてしまった。そして、また、8月19日のコンポジウム気仙沼2017のために、この地に足を運ぶ。

イベント終了後に大ホールのステージにあがり、巨大絵画を間近に見ることもできる。この震災復興イベントが希望ある未来へつながる体験になると実行委員会の皆が信じている。

「コンポジウム気仙沼2017:7年目の祈りから希望の未来へ」
日時:平成29年8月19日(土) 開場13:00 開演13:30
終了15:40(予定) 場所:気仙沼市民会館 大ホール、 入場無料

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