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稲場圭信の研究室 Keishin INABA

大阪大学大学院教授(人間科学研究科):専門は共生学。地域資源(寺社等宗教施設と学校)と科学技術による減災が近年の研究テーマ。日本最大の避難所情報、未来共生災害救援マップ(災救マップ)開発・運営

「災害時の避難所に寺社の活用広がる…高台に立地、広いスペースも 協定結ぶ自治体は増加」(読売新聞)

「災害時の避難所に寺社の活用広がる…高台に立地、広いスペースも 協定結ぶ自治体は増加」(読売新聞、12月5日)

「警固断層帯の直下型地震で最大約19万人の帰宅困難者が発生するとされる福岡市。博多区の光薫寺は、非常時に下水につながる「マンホールトイレ」を設置する準備を進めている。

 2018年、災害時にJR博多駅周辺の一時滞在施設となる協定を市と結んだ。広間や客殿などで144人を最長3日間受け入れる計画で、小林信翠住職(51)は「飲料水や保存食などを備蓄し、有事に備えている」と説明する。」

「大阪大の稲場圭信教授(共生学)らが19~20年に全国の市区町村に行ったアンケート調査では、自治体と災害協定を締結した宗教施設は661か所で、14年の2・4倍に増加。自治体数も121に上り、14年から3割近く増えた。」

「稲場教授は、トラブルを避けるためにも事前に災害時の対応を決めておく協定の重要性を強調。その上で、「国や自治体が施設までの避難路に街灯、手すりを整備するなど、予算措置を含めた支援を進めるべきだ」としている。」


https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20221205-OYTNT50021/?fbclid=IwAR3epK8FzkZL8pDFMs_VNfTA0FzS2T9iH2dyO02T4RsWWRKPl_XgcsmoSzY

ヒンドゥー教徒の新首相 英国の苦境を救えるか」

「ヒンドゥー教徒の新首相 英国の苦境を救えるか」
大阪大教授 稲場圭信氏
中外日報 時事評論2022年11月16日 09時29分(2022年11月17日 09時33分更新)

英国がまたもや苦境にある。大型減税策で金融市場の混乱を起こし、首相就任からわずか約50日で首相を辞任したトラス氏に代わりかじ取りをするのがリシ・スナク氏、42歳だ。43歳で首相に就任したブレアとキャメロンを抜き、この2世紀の英国政治において最年少の首相である。
スナク首相がヒンドゥー教徒であることも各紙が取り上げている(The Guardian, THE SPECTATOR など)。彼はインド系の両親のもとに英国で生まれた。英国教会の国において、ヒンドゥー教徒、有色人種の首相が誕生するのは初めてのことで、「多様化を象徴」との記事もある(朝日新聞、10月26日)。はたして多様化の象徴になるのか。

振り返れば、2016年、EU懐疑主義を掲げるUK独立党に加え、保守党の中にもボリス・ジョンソン(のちの首相)らEU離脱派がいて国民世論に影響を与えた。彼らは、移民や難民が社会保障にタダ乗りし、職を奪い治安を悪化させている、英国の伝統的文化を希薄化させていると非難し、EU離脱を訴えた。スナク氏も離脱に賛成した。

多文化共生の道を進んできた英国で、国民投票後、残念なことに人種差別、ヘイト・スピーチ、移民へのいやがらせがエスカレートしたと報道された。この同じ英国で、1997年、トニー・ブレア率いるニューレイバー政権は排除された人、孤立した人を取り込む包摂社会を目指した。市民の自発性にもとづくパートナーシップが進められた。そして、信仰を基盤にしたチャリティ団体が貧困の撲滅や社会福祉の現場で幅広く活躍している。しかし、包摂社会の実現は容易ではない。多文化主義は今や瀕死の状況となった。

英下院では、エスニック・マイノリティの議員が1割を占めている。2015年の選挙では41議席、17年の選挙では52議席、19年の選挙で65議席となり、増加傾向にあることは間違いないが、エスニック・マイノリティの6割近くは、この状況に満足していない、英下院は広く国民を代弁しているとは思っていない(YouGov, 10月28日付)。スナク首相はオックスフォード大学などで学んだエリートで大富豪であることから、経済的苦境にある国民を理解できないのではないかといった批判もある。一方で、彼は、週末にはヒンドゥー寺院に通う熱心なヒンドゥー教徒だ。マイノリティの人たちを代表しているのか、アイデンティティ・ポリティクスに力を与えるものとなるのか。

スナク首相はダウニング街10番地での就任演説で、経済の安定を最優先するとし、そして「私は言葉ではなく行動で、この国を結束させる」と述べた。新型コロナ感染症、ロシアによるウクライナ侵攻、エネルギー危機、そして金融市場の混乱、物価高、労使闘争の激化とストライキの頻発など厳しい国内外の厳しい状況下での船出だ。

この困難な状況や批判に対処し、英国を善き方向に導けるだろうか。1997年、ロンドンに留学中の筆者は、43歳の若きトニー・ブレアが首相に就任した時の熱気を覚えている。今、若き、そして、エスニック・マイノリティの首相は何かを変えることができるであろうか。

https://www.chugainippoh.co.jp/article/ron-kikou/jiji/20221111.html

【ともいきWebセミナー】防災・災害時の寺院の役割

【ともいきWebセミナー】防災・災害時の寺院の役割
https://tomoikiwebseminar.hp.peraichi.com/

動画が以下で公開されています。

防災・災害時の寺院の役割【いま、寺院に期待される社会貢献】稲場圭信
https://www.youtube.com/watch?v=bQRfLE8jdcA

【ともいきWebセミナー】防災・災害時の寺院の役割part1ー講演編ー稲場圭信
https://www.youtube.com/watch?v=0Z0Yd80Zujc

東日本放送「東京都「首都直下地震」の被害想定を10年ぶりに見直し」

「会合に出席した宗教と防災・減災の関係を研究する大阪大学大学院の稲場圭信教授は「寺や神社などには畳の広い部屋があるほか、境内では炊き出しなどもすることができる」と話す。」


東京都「首都直下地震」の被害想定を10年ぶりに見直しkhb東日本放送 2022年5月25日

https://www.khb-tv.co.jp/news/14629485?fbclid=IwAR2wmATxsBD9lBTxcAAYRvDrdY1fZx_ZZT81b0Vf4XzddzoK6liBFVEWjPQ

「進む宗教施設の避難所活用」(NHK

「進む宗教施設の避難所活用」
(NHK「おはよう関西」、2022年3月4日7時50~56分)
https://www.nhk.or.jp/osaka-blog/ohayou/461682.html

歴史・宗教 × 科学技術で織りなす新たな防災・減災システム ≪稲場圭信さんインタビュー

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)Science Window
【[2021年冬号]東日本大震災から10年 〜逆境を乗り越えて生まれた力〜】
 歴史・宗教 × 科学技術で織りなす新たな防災・減災システム ≪稲場圭信さんインタビュー≫ 2021年3月11日

https://scienceportal.jst.go.jp/gateway/sciencewindow/20210311_w01/index.html

特集号のPDFは以下からダウンロードできます。
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)Science Window
【[2021年冬号]東日本大震災から10年 〜逆境を乗り越えて生まれた力〜】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sciencewindow/14/4/14_20211404/_article/-char/ja

以下は、.p11~14。
「歴史・宗教 × 科学技術で織りなす新たな防災・減災システム ≪稲場圭信さんインタビュー≫ 2021年3月11日」

JST1

JST2

人々と共に 寺院・僧侶の今 稲場圭信大阪大学大学院教授に聞く

「人々と共に 寺院・僧侶の今 稲場圭信大阪大学大学院教授に聞く」
(聞き手:生活文化部・越中谷郁子、河北新報、2021年3月12日くらし面)
https://note.com/dr178/n/nc7b3bff9ff5d


河北新報

【人文学・社会科学を軸とした学術知共創プロジェクト】

【人文学・社会科学を軸とした学術知共創プロジェクト】

第1回 学術知共創プロジェクトワークショップ「分断社会の超克 共感・共創・共生」

http://gakujututi.ssi.osaka-u.ac.jp/

私は「分断社会の超克」のテーマ代表者としてチームビルディング・仕組みづくりの裏方です。実際の研究実践のチームリーダー(複数グループ)は、このワークショップの参加者でチームビルディングして決まります。

参考
【大阪大学「いのちにむきあう」研究が文科省の学術知共創プロジェクトに全国で唯一採択】
(大学ジャーナル:2020年9月5日)
https://univ-journal.jp/51329/

【記者特集】どうする?コロナ禍の避難 身近な"あの場所"を駆け込み寺に (NHK山形)

【記者特集】どうする?コロナ禍の避難 身近な"あの場所"を駆け込み寺に (NHK山形)

https://www.nhk.or.jp/yamagata-blog2/300/437960.html

日本学術振興会「科学研究費助成事業 研究成果の公開」研究成果

日本学術振興会「科学研究費助成事業 研究成果の公開」研究成果トピックス18に掲載されました。
「地域資源としての宗教施設と科学技術による減災・見守りシステムの構築」

https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/37_topics/index.html

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