(日本宗教学会第65回学術大会、2006年9月17日発表の要旨:原題『宗教と利他主義:現代社会の新たな動きの分析』)
現代社会に生きる人びとの心と行いに「思いやり格差」が生まれている。時には自分を犠牲にしてまでも他者のために行動をする人、利他主義の実践者。少しの時間でも他者のためにボランティア活動をする人。自分の利益と豊かな老後だけを考える人。日本という国で日本国民から得た収益、それを高い税金で取られてはたまらないと海外に拠点をうつす企業、法人、資産家。利潤をあげ、自社のブランドを守るためには、消費者の安全をないがしろにし、隠蔽工作を繰り返す企業。お蔭様やお互い様といった言葉を忘れ、自分のことしか考えない自己実現や成功者という言葉に酔いしれる実業家。経済格差は問題ではあろうが、次の世代への橋渡しとしての大人の責任を考えると、利他主義、「思いやり格差」の方がより根本的で、重要な問題である。
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長期のロンドン・フィールドワークにもとづく博士論文の日本語抜粋論文に関する論点をここにアップします。詳しくは以下の論文をご参照下さい。
稲場圭信「新宗教信仰者の利他主義がもつ構造とその発達要因―イギリスの新宗教を事例に―」『宗教研究』334号 2002年12月 91-114頁
概要:近年、社会学、心理学、哲学の分野で「利他主義」研究が再び盛んになってきた。宗教が利他主義を促進するか否かは重要なテーマである。本稿は、イギリスにおける二つの新宗教を事例に宗教と利他主義の関係について多面的に論じた本人の英文博士論文の抜粋を和訳したものである。当事者の視点から宗教者の利他的精神の発達を扱った本研究は、宗教研究としても、道徳性発達心理学としても新たな研究領域を開拓する試みである
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もう10年近く前に書いたものですが、「利他行ネットワーク論」に関する論点をここにアップします。詳しくは以下の論文をご参照下さい。
・稲場圭信「現代宗教の利他主義と利他行ネットワーク」『宗教と社会』第4号 1998年7月 153-179頁
要旨:本研究は、日本の現代宗教における利他主義に焦点をあてて筆者が提示した理論的枠組み「利他行ネットワーク(the Network of Altruistic Practice):他者を思いやり、他者のために善行を実践する人々のつながり」に関する研究である。新宗教の道徳思想及びその世界観について、島薗進が提示した「和合倫理」と対馬路人らが提唱した「生命主義的世界観・救済観」を検討した上で、分析概念「利他行ネットワーク」を用いて現代宗教信仰者の社会に対する意識、利他主義を考察し、利他行ネットワークの行方を展望した。
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生涯学習のユーキャン「団塊サラリーマンの意識調査」
(1947年〜1949年うまれの300名対象調査結果)
今まで仕事で得られたものは「知識、教養」「忍耐力」
将来したいことでは、ボランティア活動に対して66.7%がイエス。33.3%がノー。6割以上のイエスの声とは逆に、3人に1人がノーと答えている、これが日本の現実でしょうか。
団塊サラリーマンの意識調査結果
「NPO(民間非営利組織)に関する世論調査」(内閣府大臣官房政府広報室)の結果が公表されました。
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ベネッセ教育研究開発センター
第3回幼児の生活アンケートの結果が発表されました。
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