稲場圭信の研究室 Keishin INABA

利他主義・市民社会論、ソーシャル・キャピタルとしての宗教に関する研究、宗教社会学:::稲場圭信(大阪大学大学院教授) Keishin INABA(Ph.D.)'s site for the study of altruism, civil society and religion as social capital.

 「災害備え行政と連携、手続きは?」中外日報、2017年2月10日中外170210

東日本大震災から熊本地震へ―宗教者の連携―

寺院が災害時の拠点に

・「寺社を避難所に」上毛新聞、2016年11月7日朝刊
・「寺社を避難所に 関東で増加」NHK首都圏NEWS、2016年10月27日
・「神社や寺を災害時の避難所に」NHKおはよう日本、2016年10月27日

NHK 仁叟寺

12月23日付け、産経新聞朝刊「寺院の役割とは」。

「寺院の役割とは」産経新聞、2016年12月23日朝刊
2016-1223 産経新聞朝刊P13-寺院の役割とは(庭野平和財団)1

講演・研究会等発表

・稲場圭信「災害への対策と協調」防災研究実践シンポジウム(於:仁叟寺).2016年10月17日

・稲場圭信「21世紀の共生学とは~ 宗教・利他主義の視点から~」日本未来学会 公開シンポジウム「こころの未来形~21世紀における「共感」と「響存」の可能性~」(於:築地本願寺).2016年9月26日

・稲場圭信「寺院・僧侶の震災への備え」、浄土宗大阪教区・平成28年 第一回教化研修会(於:
大阪教区教務所).2016年7月4日

・稲場圭信「宗教者の備え~災害対策と事前準備~」、WCRP日本委員会女性部会アドボカシ―委員会学習会(於:普門館).2016年3月31日

・稲場圭信「時代の変革期と宗教:今、東日本大震災を経て」、曹洞宗宮城県第十六教区・平成28年 第一回教区研修会(於:
サンマリン気仙沼ホテル観洋).2016年2月5日

・稲場圭信「ネパール地震から半年:そして、これから 宗教との関連」、ネパール地震被災地調査報告会in 八戸 (於:Mog@nanpuhdo).2016年1月30日

・稲場圭信「時代の変化に利他を考える」大阪大学大学院人間科学研究科「利他コンポジウム実行委員会」主催「第1回利他コンポジウム」(於:KAYABUKI NOTE(京都市右京区京北大野町))2015年12月5日

・稲場圭信「宗教法人の備え・災害対策と事前準備」東京都宗教連盟主催「宗教法人運営実務研究協議会」(於:カトリック東京大司教区).2015年11月20日

・稲場圭信「社会に貢献する人間力」 天理大学創立90周年記念・人間学部シンポジウム「未来に求められる人間力~人を思い 人とともに生きる」基調講演 (於:天理大学ふるさと会館)2015年10月25

・稲場圭信「「祈りと感謝」を宗教/社会学から考える」全日本宗教用具協同組合 平成27年度研修会(於:京都メルパルク)2015年10月8日

・稲場圭信「被災地の記憶と震災伝承」第6回東日本大震災関連シンポジウム「こころの再生に向けて-5年目を迎えた被災地の「復興」と現実」(於:京都大学稲盛財団記念館)2015年7月9日
・稲場圭信「危機に寄り添う仏教-寺院の災害時協力」平成27年度 浄土宗佐賀教区教学普通講習会(於:佐賀 ザ・ゼニス)2015年7月3日

・稲場圭信「災害時・復興期における寺院の可能性」「震災と原発問題」に関する研究会(於:真宗大谷派教学研究所)2015年6月2日

・稲場圭信「利他、change、共生」「1995-2015ニッポン宗教、死と再生の20年~お寺Meeting特別編~」(於:應典院)2015年1月20日

・稲場圭信「宗教と利他主義」、大阪大学ヒューマンサイエンスプロジェクト公開シンポジウム「思いやりの科学-利他主義を読み解く-」(於:久慈グランドホテル)2015年1月10日

・稲場圭信「全国の自治体と宗教施設の災害時協力調査結果報告」宗教者災害支援連絡会「第21回情報交換会 」、(於:東京大学仏教青年会ホール)2014年11月10日

・稲場圭信「自治体と寺院の災害時協力」東京都仏教連合会「第2回寺院防災対策セミナー」、(於:東京ガーデンパレス)2014年11月5日

・稲場圭信「自治体と寺院の災害協力」曹洞宗静岡県第四宗務所「現職研修」、(於:天林寺 会館)2014年11月4日

・稲場圭信「災害時における宗教と自治体との連携」宮城県宗教法人連絡協議会「2014年度(平成26年)法人研修」、(於:仙台カトリック元寺小路教会)2014年10月15日

・稲場圭信「利他主義と宗教」大阪大学大学院人間科学研究科「平成26年度ヒューマンサイエンスプロジェクト」「利他主義の人間科学の創生に向けて」、(於:大阪大学大学院人間科学研究科)2014年8月26日

・稲場圭信「利他主義と共生」国際高等研究所創設30周年記念フォーラム「人・幸福・未来」、(於:グランフロント大阪ナレッジキャピタル、コングレコンベンションセンター)2014年8月21日

・稲場圭信「災害支援と宗教」、仏教NGOネットワーク 総会シンポジウム「災害における地域の人と人のつながり」、(於:増上寺、明照会館会議室)2014年6月25日

・稲場圭信「災害救援マップの作成から見えてきた宗教の可能性」、高野山大学・密教文化研究所「H26 東日本大震災復興支援活動から学ぶ連続講座」2014年6月4日

・稲場圭信「利他主義と宗教」大阪大学未来共生イノベーター博士課程プログラム「2014年度 第1回 RESPECTトーク」、(於:大阪大学豊中キャンパス文理融合棟)2014年5月16日

・Keishin Inaba,"Religious Organizations and Government Preparing for a Disaster", International Symposium on “The Globalization and Localization of Future and Religion Culture Studies”(Fo Guang University, Taiwan), 2 April, 2014. 招待講演

・稲場圭信「お寺と自治体の災害時協力」、第10回大阪大学野田村サテライトセミナー、(於:岩手県野田村村サテライト・オフィス)2013年12月11日

・Keishin Inaba,"Religious Responses to the Earthquake and Tsunami in Northeastern Japan", International Conference Japanese Responses to Social Crisis and Disaster 1995 and 2011 (The University of Auckland, New Zealand), 13 September 2013.

・稲場圭信「アクション・リサーチ ―災害救援マップの取り組み」、「宗教と社会貢献」研究会2013年第2回研究会、(於:大阪市立大学都市研究プラザ「西成プラザ」)2013年7月27日

・稲場圭信「時代の転換期における利他主義と宗教」大阪大学人間科学部創立40周年記念シンポジウム「東日本大震災から考えるコミュニティ復興の人間科学-支え合い・学び合い・利他主義の社会に向けて-」(於:千里阪急ホテル)2012年12月20日

・稲場圭信「利他主義と宗教:東日本大震災での救援・支援活動から」NPO研究フォーラム(於:大阪大学大学院国際公共政策研究科)2012年12月16日

・稲場圭信「「社会貢献」から「宗教」を見る:東日本大震災被災地での調査を踏まえて」金光教大阪センター「社会活動フォーラム」(於:金光教大阪センター)2012年11月28日

・稲場圭信「東日本大震災から支えあう社会へ」宗教・研究者エコイニシアティブ第3回宗教と環境シンポジウム「新しい文明原理の生活化と宗教 Ⅱ」(於:おやさとやかた南右第二棟・陽気ホール)2012年11月10日

・稲場圭信「東日本大震災における宗教者の支援活動」、日台学術交流研究会「人文臨床と無縁社会:人間的ケアはいかに可能か-さまざまな現場実践より」(於:慈済大学、台湾)2012年8月31日

・稲場圭信「東日本大震災から思いやり社会再生へ ~利他主義と宗教~」、「開山聖人750回遠忌報恩大法会特別講演」(於:真宗高田派本山専修寺)2012年4月9日

・稲場圭信「被災地における宗教の関わり~今までとこれから~」、日本宗教連盟 第1回 宗教文化セミナー <第1部 宗教関係者(専門職)講習会>「東日本大震災と地域社会の再興 ―宗教法人と公益性 ―」(於:國學院大学 常磐松ホール)2012年3月14日

・稲場圭信「東日本大震災から支えあう社会へ~次世代へバトンを渡す大人の責任~」、こまき市民活動ネットワーク「平成23年度次世代育成講演会」(於:小牧市公民館)2012年2月5日

・稲場圭信「心のケアから丸ごとのケアへ―共感縁と無自覚の宗教性―」、「第43回大阪大学21世紀懐徳堂講座」(於:大阪大学中之島センター)2011年12月14日

・Keishin INABA, "FBOs and Unconscious Religiosity in Japan", APSS Seminar"The Role of Civil Society for Capacity Building and Recovery from Disasters: The experiences from Japan" UNSW Canberra 26 Oct 2011.

・稲場圭信「宗教的利他主義~東日本大震災に宗教のあり方を問う~」、「国際宗教同志会」例会(於:金光教泉尾教会)2011年10月5日

・稲場圭信「宗教者災害救援ネットワーク」、京都大学こころの未来研究センターシンポジウム「災害と宗教と『心のケア』」(於:京都大学稲盛財団記念館)2011年7月20日

・稲場圭信「こころのケア・まるごとのケア:宗教者のネットワーク」、大阪大学シンポジウム「震災のいまとこれから-私たちに何ができるのか-」(於:大阪大学中之島センター 佐治敬三メモリアルホール)2011年4月29日

・稲場圭信「思いやり社会再生にむけて~私たちは、今、何をしなければならないか~」、こまき市民活動ネットワーク主催(於:小牧商工会議所)2011年3月13日

・Keishin Inaba, "Disparities in Compassion in Contemporary Japan", International Conference: Sociology of Religions in Hong Kong,The University of Hong Kong, 19 February 2011.

・稲場圭信「思いやり格差が社会を壊す~こどもの心の発達と大人の関わり~」、兵庫県北部地区国公立幼稚園教育研究会、加西市アスティアかさい、2010年12月22日

・稲場圭信「宗教的利他主義と思いやり社会」、寺子屋トーク第60回「利他の取扱説明書―思いやり社会と仏教の実践―」、應典院、2010年12月5日

・稲場圭信「ポストグローバル時代における宗教・文化・福祉―地政学的にアジアをみるー」、科学研究費基盤B(海外)2010年第1回研究シンポジウム「ポストグローバル時代の東アジアにおける階層分化と宗教文化再編」、北海道大学、2010年9月14日

・稲場圭信「利他主義の可能性~『思いやり格差』社会への挑戦」、大阪大学グローバルCOEプログラム「コンフリクトの人文学国際研究教育拠点」「コンフリクトの人文学」セミナー第50回、大阪大学大学院人間科学研究科、2010年6月25日

・稲場圭信「まちの生きづらさを考える~思いやり格差の視点から」、オープンセミナー「まちと宗教のひそやかな関係」、應典院、2010年5月27日

・稲場圭信「思いやりの育み~支え合う社会~」、第3回次世代を育てるセミナー特別講演会、ユースプラザKOBE・EAST、2010年2月14日

・稲場圭信『幼児の「思いやる心」を育む大人の関わり方』、園内研究会『友達の中で、心通わせ遊ぶ子ども:一人一人の確かな育ちをめざして』、明石市立江井島幼稚園、2010年1月8日

・稲場圭信『「思いやり格差」社会からの脱却~利他主義の可能性と支え合いのかたち~』、関西大学・経済・政治研究所、平成21年度第5回公開セミナー(市民参加研究班)、2009年12月2日

・稲場圭信『「思いやり格差」社会を超えて~融和世界への道~』、応現院、市民のための公開講座、2009年11月28日

・稲場圭信「遊びを通して育つ思いやりの心」、幼稚園教育研究発表会シンポジウム『遊びの楽しさが育む、子どもの「からだ」と「こころ」』(明石市教育委員会指定:明石市立貴崎幼稚園、於:貴崎小学校)、2009年10月21日

・稲場圭信「思いやり格差」社会から「支え合う」社会へ、NPO法人・東灘地域助け合いネットワーク「第2回ボランティア研修」、浜御影地域福祉センター、2009年8月29日

・稲場圭信「Religion, Multiculturalism and Education in Toronto, Canada」、国際シンポジウム「大学における宗教文化教育 Education on Religious Cultures in University Curricula」国立民族学博物館、2009年8月10日

・稲場圭信「思いやる心の発達」、全国神社保育団体連合会・関東地区夏期研修会、ヒルトン東京ベイホテル、2009年7月21日

・稲場圭信「思いやり格差社会から支え合う社会へ」、大阪希望館設立記念集会、浪速人権センターホール、2009年7月11日

・稲場圭信「幼児の「思いやる心」を育む大人の責任~「思いやり格差」社会からの脱却の道~」、全国神社保育団体連合会「園長・設置者研修会」、グランドプリンスホテル高輪、2009年4月18日

・稲場圭信、パネリスト、「宗教団体の社会貢献活動をめぐる学習会」、庭野平和財団、立正佼成会付属図書館、2009年3月27日

・稲場圭信「若さが生み出す変革~思いやり格差を超えて~」、真如苑育英会 第18回奨学生研修会、ホテル日航東京、2009年3月15日

・稲場圭信「Altruism and Faith-Based Social Services in Japan」、国際シンポジウム「救援・復興・宗教―危機的状況下における人道援助とこころのケア」(Internationl Symposium, Rescure, Recovery, and Religion: Human Aid and Spiritual Care in a Time of Crisis)、南山宗教文化研究所、2009年2月27、28日

・稲場圭信、コメンテイター、公開シンポジウム「宗教の社会貢献はどうあるべきか―21世紀の課題―」財団法人 国際宗教研究所主催(2009年2月21日午後1時~5時半)大正大学

・稲場圭信「混迷の時代を考える―思いやり・宗教の社会貢献研究と私―Thoughts on an Age of Confusion: The Social Contributions of Religion and Thoughtfulness"」、南山宗教文化研究所プロジェクト「救援・復興・宗教―危機的状況下における人道援助とこころのケア―」第6回懇話会(2009年1月29日午後5時~7時、南山大学南山宗教文化研究所)

・稲場圭信「「思ひやり格差社会」から「支へ合ふ社会」へ」、神社本庁総合研究所「第77回指導神職研修」2008年11月28日9:00-12:00(於:伊勢・神宮道場)

・稲場圭信「宗教の社会貢献活動の諸相―Faith-Based Social Serivice, Engaged Religion and Religion as Social Capital―」、「宗教の社会貢献活動研究プロジェクト(宗教と社会」学会)第8回研究会」(2008年6月1日)國學院大學

・稲場圭信「利他性の発達と宗教」、「発達科学と宗教:リレー講演会第1回」日蓮宗兵庫県東部社会教化事業協会(2008年3月6日午後3時~5時)サンサイドホテル

・稲場圭信「なぜ、今、宗教の社会貢献活動研究なのか」、「宗教の社会貢献活動研究プロジェクト(宗教と社会」学会)第1回研究会」(2006年7月22日)國學院大學

・稲場圭信「いきがいづくり・健康づくり:思いやりの行動」、「NPO東灘地域助け合いネットワーク」セミナー・懇親会(2006年3月5日午後5時45分~6時30)ホテル北野プラザ六甲荘

・稲場圭信「思いやりの行動と社会的責任:個人・対人関係・社会の視点から考える」、「第14回発達科学シンポジウム:人間の発達と人間の行動を考える」(2006年2月18日)神戸市勤労会館

・稲場圭信「利他的精神の発達における宗教の役割」、「宗教社会学の会」定例会(2004年5月29日午後1時半~4時半)大阪大学

・稲場圭信「環境問題への意識変革と市民参加」神戸大学発達科学部国際シンポジウム「人間発達の可能性:ヒト、人間、社会」分科会「地球環境の保全:大学と市民社会」
(2003年12月17日)

・稲場圭信「利他的精神の発達における宗教の役割」、発達科学研究会第3回研究会(200310月29日)神戸大学

・Keishin Inaba,"Altruism and new religions in Japan", Seminaire du Centre de recherches sur le Japon, Ecole des Hautes Etudes en Sciences Sociales, Paris(2002,2,21).

・Keishin Inaba,"Communities of New Religious Movements", Seminar, Sociology of Religion at King's College, University of London(2000,3,9).

・Keishin Inaba,"The Friends of the Western Buddhist Order", IOP Symposium in London(1999,3,29).

・Keishin Inaba,"Accounting for Altruism in New Religious Movements: with special reference to the Jesus Army and the Friends of the Western Buddhist Order", Seminar, Sociology of Religion at King's College, University of London(1999,3,11).

組織の中のロールモデル 世代を超え生き方の模範に

「時事評論:組織の中のロールモデル 世代を超え生き方の模範に」中外日報、2016年10月21日

2016年10月28日17時01分14秒

『宗教と社会貢献』第6巻 第2号 (2016-10)


『宗教と社会貢献』第6巻 第2号 (2016-10)
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/web/RSC/index.html
論文を投稿くださった皆様、書評をご執筆くださった皆様、編集委員の皆様、査読をしてくださった皆様、編集委員長として心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。
論文、書評、最新号もバックナンバーもすべて無料でダウンロードできます。
次号、第7巻1号は4月初旬に刊行予定です。
投稿申し込みは11月末日まで、原稿提出は1月末日です。投稿規定とテンプレートは以下にあります。
http://shukyo-shakaikoken.seesaa.net/category/11435471-1.html
各方面へ告知をよろしくお願いいたします。

「宗教者も連携 災害に備える」産経新聞、2016年9月22日朝刊

「宗教者も連携 災害に備える」産経新聞、2016年9月22日朝刊

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災害支援ハンドブック: 宗教者の実践とその協働

宗派を越え 被災者に寄り添う「支援を続ける臨床宗教師~東日本の蓄積 熊本に~」

宗派を越え 被災者に寄り添う「支援を続ける臨床宗教師~東日本の蓄積 熊本に~」

9月17日(土)熊本日日新聞 朝刊20面

熊本日日新聞160917

 東日本大震災は、宗教者の在り方に大きな変化をもたらした。
災害支援を通じ、超宗派での社会貢献活動が加速したのはその一つだろう。
 宗派を越えた連携と共に注目されるのは信仰に基づく継続性。
集約される言葉は「寄り添う」。

【支援を続ける臨床宗教師】

 好く晴れた8月の土曜日。熊本市中央区の日本福音ルーテル大江教会を
訪れると、玄関前の椅子に手書きの文字の掲示ボードがちょこんと載っていた。
 「お坊さんと牧師さんの喫茶店」
中に入ると、お茶を飲みながら談笑する何組かの姿が。
応対しているのは僧侶や牧師といった宗教者だ。
 九州臨床宗教師会が開設している「カフェ・デ・モンク」。
東日本大震災の際、被災した人々が無料のカフェでモンク(英語で僧侶の意味)に「文句」をでもいい、ひと息ついてもらおうと始まった慶弔移動喫茶の熊本版。

宗教者が共にもだえ苦しみますとの思いで「悶苦」もかけている。

 布教・伝道を目的とせず、病院などの公共空間で人々の悲嘆や苦しみに向き合う臨床宗教師は、東日本大震災がきっかけに生まれた。超宗派を基本とし、2012年に東北大(仙台市)に開設された寄附講座で研修がスタート。
現在は龍谷大(京都市)などでも養成されて病院や緩和ケアの現場で活動する修了生が増え、今年2月には日本臨床宗教師会も設立した。

 地域の医療や福祉との連携を視野に入れて活発的に動いてきたのが、
熊本県に事務局を置く九州臨床宗教師会。その熊本で4月、地震が起きた。

 事務局長を務める糸山公照さんは、宇城市光照寺の副住職。
地震で大きな被害を受けたが、備蓄した米を出し、近くの老人ホームに
身を寄せた避難者のために畳や寝具を提供、避難所に毎日通って声を
掛ける活動を続けた。

「まずはハード面で安心できる環境を整えることが大事」と語る糸山さんは
「東日本大震災の支援に行った経験がなかったら、こうは動けなかった」
と振り返る。

 会長で熊本市南区浄玄寺住職吉尾天声さんも、自ら被災しながら仲間とともに支援活動に乗り出し、益城町を中心に「カフェ・デ・モンク」を開催し続けた。

「何度も行き、知ってもらい、信頼関係を作っていくのが大事」と話す。
 地震から3ヶ月以上が経過したした7月26日、熊本復興宗教者支援連絡会が発足、行政関係者や市民団体も招いて第1回の会合が開かれた。それまでの緊急支援を振り返りつつ、教えや立場の違いを超え、宗教者が今後、復興にどんな役割が果たせるのかを話し合う集まりだ。

 これには先行のモデルがある。東日本大震災の直後に東京で発足、
5年間にわたって定期的に情報交換会を開いてきた宗教者災害支援連絡会(宗援連)だ。
 蓄積を活かすべく、熊本での連絡会にも九州臨床宗教師会や世界宗教者平和会議と共に構成団体に名を連ねる。

 宗派を越えての情報交換や連携の可能性を探ってきた宗援連は、
その記録や提言をまとめた「災害ハンドブック 宗教者の実践と協働」も刊行。

 宗援連世話人の1人で、調査研究と連動させながら支援を続ける大阪大学院教授(宗教社会学)の稲場圭信さんは「被災者の心だけを切り取るのではなく、共感に基づいた”寄り添いのケア”をする宗教者が、様々な縁を喪失して生を歩む人々の伴走者になってきた」とみる。

 その支援の特徴の一つにあげるのが「継続性」だ。

「中長期的に人の生死に寄り添えるのが宗教者」と稲場さん。
「地元はもちろん、遠くから気にかけてくれる存在も大きな力になる」と話す。

 大江教会で開かれた、熊本地震から3ヶ月間の支援活動を振り返る場。
「被災者に寄り添い、長く関わっていければ」との願いに賛同の声が上がる。
そこには超宗派のネットワークの強さとともに、「寄り添う」ことへの覚悟が感じられた。
                    (共同通信社 西出勇志)

「災害支援ハンドブック」(春秋社)は、宗教者と研究者の視点から災害支援で
知っておくべき情報や問題点、解決方法などをまとめた。
具体的取り組みで興味深いのは、スマートフォン用のアプリ
「未来共生災害支援マップ。
全国の避難所に加え、寺、神社、教会などの宗教施設のデータも蓄積した。

スマホでの位置情報を確認、自ら被災状況を投稿し、
会員制の交流サイト(SNS)で情報共有もできる。

http://www.respect.osaka-u.ac.jp/map/

臨床宗教師の糸山公照さんのFBから
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=651198388383083&set=a.107063362796591.15929.100004787831989&type=3&theater

毎日新聞に未来共生災害救援マップアプリ登場

毎日新聞に未来共生災害救援マップアプリが紹介されました。

毎日新聞 2016年9月1日朝刊
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未来共生災害救援マップ(災救マップ)
http://www.respect.osaka-u.ac.jp/map/
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