稲場圭信の研究室 Keishin INABA

利他主義・市民社会論、ソーシャル・キャピタルとしての宗教に関する研究、宗教社会学:::稲場圭信(大阪大学大学院教授) Keishin INABA(Ph.D.)'s site for the study of altruism, civil society and religion as social capital.

コンポジウム気仙沼2017

震災復興イベント「コンポジウム気仙沼2017」にむけて「7年目の祈りから希望の未来へ」

東日本を襲った巨大地震と続く大津波。自然の猛威を前にして、恐怖、深い悲しみ、そしてとてつもない無力感を覚え、被災地の外の者も心が苦しくなった。あれから7年目の夏。形の面での復興は進んでいるが、心の面での復興はどうであろうか。

今年も昨年に続いて、8月19日、震災復興イベント「コンポジウム気仙沼」が開催される。2015年8月には「レクイエム・プロジェクト気仙沼」と題して開催したが、それを含めて3回目となる。本年は、この春に設立された気仙沼仏教会による追悼・復興祈願法要、気仙沼アマチュアコーラス連絡会の合唱、住江一郎先生のピアノ演奏、SCK GIRLSのパフォーマンス、LEDのダンス、気仙沼太鼓学舎「ね」の演奏、そして、気仙沼の復興と未来に向けてのトークなど盛りだくさんの内容となっている。

「コンポジウム」とは、「コンサート」と語りあう「シンポジウム」を合わせたイベントだ。東日本大震災被災地の画家、加川広重氏による巨大水彩画「太陽と星の間」(縦5m40cm×横16m50cm)を宮城県蔵王町のアトリエから気仙沼市民会館大ホールに運び入れ、その巨大な絵を前に、東日本大震災で亡くなられた方々に祈りが捧げられ、希望の未来に向けてコンサートとトークが重ねられる。

筆者は、この震災復興イベントの発起人であり、実行委員のひとりとして気仙沼の皆さんとともに取り組んでいる。「大震災で失ったものは大きいが、新たに得られたものもある。気仙沼に来てくれる皆さんとのご縁、つながり」と気仙沼の皆さんが、度々気仙沼に来る筆者と学生たちをあたたかく迎えてくれる。筆者は、気仙沼の皆さんのあたたかさ、気仙沼の自然、美味しい空気、海の幸、地酒に心も胃袋もわしづかみにされてしまった。そして、また、8月19日のコンポジウム気仙沼2017のために、この地に足を運ぶ。

イベント終了後に大ホールのステージにあがり、巨大絵画を間近に見ることもできる。この震災復興イベントが希望ある未来へつながる体験になると実行委員会の皆が信じている。

「コンポジウム気仙沼2017:7年目の祈りから希望の未来へ」
日時:平成29年8月19日(土) 開場13:00 開演13:30
終了15:40(予定) 場所:気仙沼市民会館 大ホール、 入場無料

コンポチラシ画像圧縮

「宗教と社会貢献」研究会のHPがリニューアル

「宗教と社会貢献」研究会のHPがリニューアル。
ジャーナルもすべて無料でダウンロードできます。

「宗教と社会貢献」研究会
https://shukyoshakaikouken.wixsite.com/wwwras

ITを用いた地域連携に関する協定・共同研究始動 阪大人科HP

大阪大学 人間科学研究科HP

あらたなつながり!お寺・神社と防災・見守り・観光
ITを用いた地域連携に関する協定・共同研究始動
本取り組みについて、2017年5月15日、大阪大学大学院人間科学研究科にて
調印式・記者発表を行いました。

http://www.hus.osaka-u.ac.jp/ja/node/1063

ITを用いた地域連携に関する協定・共同研究始動

新たなつながり!お寺・神社と防災・見守り・観光
ITを用いた地域連携に関する協定・共同研究始動
本取り組みについて、2017年5月15日、大阪大学大学院人間科学研究科にて調印式・記者発表を行いました。

大阪大学大学院人間科学研究科の稲場圭信教授らの研究グループは、お寺・神社などの宗教施設を地域資源とした防災の研究実践に取り組み、全国の避難所および宗教施設あわせて約30万件のデータを集積した日本最大級の災害救援・防災マップである「災救マップ」※1・アプリを構築しました。この度、「災救マップ」と、一般社団法人全国自治会活動支援ネットが開発・普及を進める見守りカメラの機能をもつWiFiステーション「みまもりロボくんⅡ」※2の機能と技術を整備し、防災、見守り、観光の仕組みを共同開発します。

近年、自然災害の頻度や規模が増大しています。個人の命を守るため(自助)、地域の人々が協力して災害救助を迅速に行うため(共助)、そして公共の支援やその後の復興を促進するため(公助)に、地域連携の仕組みが必要ですが、防災のみでは社会的波及効果が薄いことも事実です。平常時と非常時を連動させるために、高齢者・子どもの見守りや観光を合わせた仕組みづくりに、大阪大学と様々な組織が連携して取り組むことで、大阪大学の新たな社会貢献がはじまります。

■本取り組みの背景
東日本大震災の被災地では、100以上の寺院・神社等宗教施設が緊急避難所となりました。大阪大学大学院人間科学研究科の稲場圭信教授らの研究により、東日本大震災後に宗教施設と市町村の災害時協力・協定が増えていることが分かりました。
東日本大震災の被災地では、100以上の寺院・神社等宗教施設が緊急避難所となりました。大阪大学大学院人間科学研究科の稲場圭信教授らの研究により、今、宗教施設と市町村の災害時協力・協定が増えていることが分かりました。

2014年7 月実施、全国1,916自治体、回答数1,184、回答率62%
稲場圭信 「自治体と宗教施設との災害協定に関する調査報告」 『宗教と社会貢献』第5巻第1号、2015年4月,71-86頁.
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/51351/1/rsc05_01_071.pdf

しかし、このような神社・寺院の災害時の機能についてはあまり知られておらず、世の中に多数存在する防災マップ・アプリは、小学校や公民館などの公の指定避難所のみが収録されています。また、そのような防災マップ・アプリは、避難場所の提示や誘導のみで、市民が被災状況を発信する双方向の仕組みがありません。
今回の取り組みは、上記の防災における課題に加えて、見守りと観光を含んだ非常時と平常時の両方を想定したものです。

※1 未来共生災害救援マップ(略称:災救マップ) ・アプリ
寺院、神社、教会などの宗教施設約20万件、学校や公民館などの指定避難所を合わせて約30万施設をマップにしたもので、インターネット上で無料公開している。災救マップ・アプリは、iPhoneおよびAndroidのユーザーが被災状況を発信できる双方向システムを備えている。文部科学省「博士課程教育リーディングプログラム(未来共生イノベーター博士課程プログラム)」の予算で2013、2014年に開発した大阪大学の知的財産(大阪大学知的財産:C20160021、2017年1月承認)。その後、以下の研究費で改良。科学研究費補助金基盤研究A「宗教施設を地域資源とした地域防災のアクションリサーチ」(代表:稲場圭信)https://relief-map.jimdo.com/
30万件のデータを管理する高度なIT技術等は、(株)ナブラ・ゼロ(http://www.nabla-zero.jp/)が提供している。
◆スマホアプリのダウンロード
(iPhone版) App Storeで、「災救マップ」を検索して、アプリをダウンロード。
(Android版)Google playで、「未来共生災害救援マップ」を検索して、アプリをダウンロード。
アプリ起動と同時に、GPS機能により、現在地周辺の避難施設、宗教施設が表示される。平常時は地図としても利用可能。近隣の避難所や宗教施設の場所を確認することにも利用できる。大災害時、避難所や宗教施設に避難した時に、施設アイコンをタップし、被災状況、メッセージ、写真等を投稿できる。投稿すると施設アイコン周辺に各色の■が出現、その■をタップすると投稿情報が表示される。SNSでシェアも可能。災救マップの更新情報や使用方法の詳細は以下。http://www.respect.osaka-u.ac.jp/map/

※2 みまもりロボくんⅡ
全国30万の自治会への政策提言を目的に設立され、災害、防犯、地域の子供と高齢者のみまもりを目的として活動している一般社団法人全国自治会活動支援ネットの発明品で、地域の安全・安心の要として常時/非常時の見守りカメラの機能をもつWiFiステーション。停電時にも太陽光・風力発電(NTN社製)で機能する。


『宗教と社会貢献』第7巻 第1号

『宗教と社会貢献』第7巻 第1号 (2017-04)(通算13号)を刊行しました。

『宗教と社会貢献』第7巻 第1号 (2017-04)
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/web/RSC/volume/rsc007_01.html

内容
・論文「自然災害からの復興における宗教文化の位相 : 生業の持続・変化の観点から」黒崎浩行
・研究ノート「泉大津市における「防災まちあるき」 : 宗教者と行政連携をはかったアクションリサーチ」佐々木美和 / 稲場圭信
・書評「三谷はるよ著『ボランティアを生み出すもの―利他の計量社会学』」沈一擎
・シンポジウム報告「熊本震災への対応 : シンポジウム「被災地における人々のケア~宗教者の役割とその連携の可能性」報告」 篠原祥哲

論文を投稿くださった皆様、書評をご執筆くださった皆様、編集委員の皆様、査読をしてくださった皆様、ありがとうございました。

次号、第7巻2号は10月初旬に刊行予定です。
投稿申し込みは5月末日まで、原稿提出は7月末日です。
投稿規定とテンプレートは以下にあります。
http://shukyo-shakaikoken.seesaa.net/category/11435471-1.html
ご執筆くださる方、ご連絡ください。書評対象本の推薦、執筆者のご紹介も合わせてお願いいたします。シンポジウム報告等もあわせて、ご連絡ください。各方面へ告知をよろしくお願いいたします。

大阪大学大学院・人間科学研究科・稲場研究室

大阪大学大学院人間科学研究科
稲場研究室(共生学系:未来共生学講座・共生社会論) 紹介

本研究室は、以下のように設定された研究課題に向き合いながら、現代社会における課題を見つけ、研究をする場です。

宗教的利他主義・社会貢献、市民社会のアクション・リサーチ、ソーシャル・キャピタルとしての宗教、宗教施設を地域資源とした地域防災

 グローバル化が進む今、現代社会と宗教は重要なテーマとなっています。私の研究室では、現代社会の諸問題に真摯に向き合い、宗教社会学や現代社会学の理論をベースに、支え合う市民社会の構築に資する学際的な研究を構想します。フィールドワークを重視し、研究方法としては質的調査を主とします。
 災害支援の仕組みとして、スマホやPCで使える「未来共生災害救援マップ」(http://www.respect.osaka-u.ac.jp/map/)も運営しています。

教授
稲場圭信

・博士後期課程
大河内大博(2016年4月~)
沈一擎(2017年4月~)

・博士前期課程
2016年4月~
Abdelrahim Ibrahim Elhadedy(アブデルラヒーム・イブラヒム・エルハディディ)
王文潔
佐々木美和

2017年4月~
李若晨
朴景善(パク キョンソン)
孫雪瑩
八木景之
鶴田真夕

・研究生
2017年4月~
陳重道、曽翕如

・大学院博士修了生
2016年3月:金智子(現社)
2017年3月:大久保将貴(現社、2017年3月:博士号学位取得)

・大学院修士卒業生(修士号取得)
2017年3月:沈一擎(博士後期課程進学)、葛従雪(現社)、宋銥寧(現社)、楊越博(現社)
2016年3月:臼井晴文、加藤匠、雷嘉璐
2015年3月:孫莉、伊藤貴朗、大塚誠也、朱玉潔
2014年3月:厳暁全、澤田朋弥、峯英一郎
2013年3月:佃あかさ

・研究生修了生
2017年3月:閔 丙眞 (ミン ビョンジン)、陳鈺

・学部卒業生(学部学位取得)
2017年3月:内田健太、高岡優登、山下詩織
2016年3月:田中智子、本田祥恵、三浦惇平
2015年3月:入江航平、坂入貴大、頼光泰輝
2014年3月:小田祐樹、清水萌絵、武田祐樹、天満健太朗
2013年3月:大橋美保、種田佳奈、藤田理子

大学院入試情報
http://www.hus.osaka-u.ac.jp/nyusi/daigakuin.html
私費外国人留学生(研究生)
http://www.hus.osaka-u.ac.jp/ja/applicants_for_undergraduate/other_applicants.html
大学院進学、研究生志望者は、まずはメールでご連絡ください。
稲場圭信: k-inaba@hus.osaka-u.ac.jp

「宗教施設を地域資源とした地域防災のアクションリサーチ」
http://relief-map.jimdo.com/

過去のHP(社会環境学講座・現代社会学)
http://xiandai.hus.osaka-u.ac.jp/

共生学
http://www.hus.osaka-u.ac.jp/ja/graduate/304

地域のよりどころ 道険し 政教分離が壁 集団移転 買い取り対象外

「地域のよりどころ 道険し 政教分離が壁 集団移転 買い取り対象外」愛媛新聞、2017年2月28日
被災寺院・愛媛新聞

「東北3県 寺社復旧進まず」熊本日日、2017年2月28日

「東北3県 寺社復旧進まず」熊本日日、2017年2月28日
熊本日日

2017年2月5日、大阪府泉大津市で災救マップを用いた防災まち歩きを実施

「防災訓練 ぶらり街歩き 南海トラフ想定 阪大院のアプリ活用」産経新聞、2017年2月25日
170225産経 防災まち歩き

災害備え行政と連携、手続き

 「災害備え行政と連携、手続きは?」中外日報、2017年2月10日中外170210
次のページ

FC2Ad