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稲場圭信の研究室 Keishin INABA

大阪大学大学院教授(人間科学研究科):専門は共生学。地域資源(寺社等宗教施設と学校)と科学技術による減災が近年の研究テーマ。日本最大の避難所情報、未来共生災害救援マップ(災救マップ)開発・運営

稲場研究室のプロジェクト

稲場研究室では、多くのプロジェクトを、稲場教授自身が設立に関わり顧問をしている「一般社団法人 地域情報共創センター」と一緒に取り組んでいます。
https://riccc.or.jp/

・大阪大学「ITを用いた防災・見守り・観光に関する仕組みづくりの共同研究」(略称:防災見守り共同研究)(2017年~)
https://www.hus.osaka-u.ac.jp/ja/node/1063/

・大阪大学SSI協力プロジェクト「地域資源と科学技術による減災」(2023年~)
https://www.ssi.osaka-u.ac.jp/activity/joint/disasterprevention/

・科研基盤研究A「宗教施設と行政と市民の連携による減災・見守り」(2019~2023年度)
https://relief-map.jimdofree.com/

・JST 戦略的創造研究推進事業 CREST「地域を支える知のデジタライゼーションと共有基盤」(2021年度~)
https://crest.mc.net.ist.osaka-u.ac.jp/

・COI-NEXT共創の場「住民と育む未来型知的インフラ創造拠点」、研究開発課題②グループ内「災救マップ共創プロジェクト」(2022年~) 
https://miraiinfra.otri.osaka-u.ac.jp/

「災害時の避難所に寺社の活用広がる…高台に立地、広いスペースも 協定結ぶ自治体は増加」(読売新聞)

「災害時の避難所に寺社の活用広がる…高台に立地、広いスペースも 協定結ぶ自治体は増加」(読売新聞、12月5日)

「警固断層帯の直下型地震で最大約19万人の帰宅困難者が発生するとされる福岡市。博多区の光薫寺は、非常時に下水につながる「マンホールトイレ」を設置する準備を進めている。

 2018年、災害時にJR博多駅周辺の一時滞在施設となる協定を市と結んだ。広間や客殿などで144人を最長3日間受け入れる計画で、小林信翠住職(51)は「飲料水や保存食などを備蓄し、有事に備えている」と説明する。」

「大阪大の稲場圭信教授(共生学)らが19~20年に全国の市区町村に行ったアンケート調査では、自治体と災害協定を締結した宗教施設は661か所で、14年の2・4倍に増加。自治体数も121に上り、14年から3割近く増えた。」

「稲場教授は、トラブルを避けるためにも事前に災害時の対応を決めておく協定の重要性を強調。その上で、「国や自治体が施設までの避難路に街灯、手すりを整備するなど、予算措置を含めた支援を進めるべきだ」としている。」


https://www.yomiuri.co.jp/local/kyushu/news/20221205-OYTNT50021/?fbclid=IwAR3epK8FzkZL8pDFMs_VNfTA0FzS2T9iH2dyO02T4RsWWRKPl_XgcsmoSzY

ヒンドゥー教徒の新首相 英国の苦境を救えるか」

「ヒンドゥー教徒の新首相 英国の苦境を救えるか」
大阪大教授 稲場圭信氏
中外日報 時事評論2022年11月16日 09時29分(2022年11月17日 09時33分更新)

英国がまたもや苦境にある。大型減税策で金融市場の混乱を起こし、首相就任からわずか約50日で首相を辞任したトラス氏に代わりかじ取りをするのがリシ・スナク氏、42歳だ。43歳で首相に就任したブレアとキャメロンを抜き、この2世紀の英国政治において最年少の首相である。
スナク首相がヒンドゥー教徒であることも各紙が取り上げている(The Guardian, THE SPECTATOR など)。彼はインド系の両親のもとに英国で生まれた。英国教会の国において、ヒンドゥー教徒、有色人種の首相が誕生するのは初めてのことで、「多様化を象徴」との記事もある(朝日新聞、10月26日)。はたして多様化の象徴になるのか。

振り返れば、2016年、EU懐疑主義を掲げるUK独立党に加え、保守党の中にもボリス・ジョンソン(のちの首相)らEU離脱派がいて国民世論に影響を与えた。彼らは、移民や難民が社会保障にタダ乗りし、職を奪い治安を悪化させている、英国の伝統的文化を希薄化させていると非難し、EU離脱を訴えた。スナク氏も離脱に賛成した。

多文化共生の道を進んできた英国で、国民投票後、残念なことに人種差別、ヘイト・スピーチ、移民へのいやがらせがエスカレートしたと報道された。この同じ英国で、1997年、トニー・ブレア率いるニューレイバー政権は排除された人、孤立した人を取り込む包摂社会を目指した。市民の自発性にもとづくパートナーシップが進められた。そして、信仰を基盤にしたチャリティ団体が貧困の撲滅や社会福祉の現場で幅広く活躍している。しかし、包摂社会の実現は容易ではない。多文化主義は今や瀕死の状況となった。

英下院では、エスニック・マイノリティの議員が1割を占めている。2015年の選挙では41議席、17年の選挙では52議席、19年の選挙で65議席となり、増加傾向にあることは間違いないが、エスニック・マイノリティの6割近くは、この状況に満足していない、英下院は広く国民を代弁しているとは思っていない(YouGov, 10月28日付)。スナク首相はオックスフォード大学などで学んだエリートで大富豪であることから、経済的苦境にある国民を理解できないのではないかといった批判もある。一方で、彼は、週末にはヒンドゥー寺院に通う熱心なヒンドゥー教徒だ。マイノリティの人たちを代表しているのか、アイデンティティ・ポリティクスに力を与えるものとなるのか。

スナク首相はダウニング街10番地での就任演説で、経済の安定を最優先するとし、そして「私は言葉ではなく行動で、この国を結束させる」と述べた。新型コロナ感染症、ロシアによるウクライナ侵攻、エネルギー危機、そして金融市場の混乱、物価高、労使闘争の激化とストライキの頻発など厳しい国内外の厳しい状況下での船出だ。

この困難な状況や批判に対処し、英国を善き方向に導けるだろうか。1997年、ロンドンに留学中の筆者は、43歳の若きトニー・ブレアが首相に就任した時の熱気を覚えている。今、若き、そして、エスニック・マイノリティの首相は何かを変えることができるであろうか。

https://www.chugainippoh.co.jp/article/ron-kikou/jiji/20221111.html

大阪大学の共同研究の社会実装「一般社団法人地域情報共創センター」

私たちは未来を創造します。
新自由主義のなかで分断され、個人主義的傾向が強まりつつある現代社会。
地縁・血縁・社縁という絆やつながりが弱まり、孤独を生きる社会となっています。
地域資源と科学技術で、地域の課題を解決し、安心・安全社会を共創することが、私たちの使命です。

一般社団法人地域情報共創センター
https://riccc.or.jp/

災救マップ
https://riccc.or.jp/respectmap/

【ともいきWebセミナー】防災・災害時の寺院の役割

【ともいきWebセミナー】防災・災害時の寺院の役割
https://tomoikiwebseminar.hp.peraichi.com/

動画が以下で公開されています。

防災・災害時の寺院の役割【いま、寺院に期待される社会貢献】稲場圭信
https://www.youtube.com/watch?v=bQRfLE8jdcA

【ともいきWebセミナー】防災・災害時の寺院の役割part1ー講演編ー稲場圭信
https://www.youtube.com/watch?v=0Z0Yd80Zujc

東日本放送「東京都「首都直下地震」の被害想定を10年ぶりに見直し」

「会合に出席した宗教と防災・減災の関係を研究する大阪大学大学院の稲場圭信教授は「寺や神社などには畳の広い部屋があるほか、境内では炊き出しなどもすることができる」と話す。」


東京都「首都直下地震」の被害想定を10年ぶりに見直しkhb東日本放送 2022年5月25日

https://www.khb-tv.co.jp/news/14629485?fbclid=IwAR2wmATxsBD9lBTxcAAYRvDrdY1fZx_ZZT81b0Vf4XzddzoK6liBFVEWjPQ

「大規模災害に備え…神社や寺院を避難所に 連携の動き広がる」(テレビ朝日、2022年5月19日)

・「大規模災害に備え…神社や寺院を避難所に 連携の動き広がる」
(テレビ朝日、2022年5月19日)

https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000255213.html

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自治体と宗教施設が協定を結び、大規模な災害が起きた際に地域にある神社や寺院を避難所として活用しようとする動きが広がっています。大阪大学大学院・稲場圭信教授:「宗教施設、宗教者が地域住民と共に災害に備え、そして復興に向けて共に歩むという動きが出てきました」18日、東京・港区にある増上寺で神社や寺院、教会などの関係者が集まり、災害時の宗教施設の活用について都の担当者や専門家らと意見を交わしました。専門家は「寺院などには畳の部屋や炊き出しができるスペースがあることから、避難所として活用できる」と述べました。都の推計によりますと、首都直下地震では行き場のない帰宅困難者が90万人に上る見込みですが、このうち都や民間の施設で受け入れができるのは44万人ほどで避難所の確保が課題となっています。専門家は、宗教施設と地域住民の日頃からの連携が大切だと呼び掛けています。
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『阪大生の宣言文2 今を生きる学生の目指す社会』電子書籍出版

授業「共生社会論」で学生たちが取り組んだ個人ステイトメントが、今年度も電子書籍(アマゾンkindle)で
刊行されました。

阪大生の宣言文2


『阪大生の宣言文2 今を生きる学生の目指す社会』
監修 稲場圭信
編集協力
大野真奈、勝部天音、北村舞那、塚本薫平、中本あみ、山田慶太

アマゾンで「阪大生の宣言文2」と検索するか、以下をクリックで出てきます。
https://amzn.to/3J3bw79

また、以下に紹介文を作成しました。
https://note.com/dr178/n/n5d90a64d7327

紙媒体ではないので、寄贈できないのですが、アマゾンで無料の
試し読みができます。(ご購入いただける場合には300円)

収益は、学生と相談して社会貢献に使わせて頂きます。
ご協力、よろしくお願い申し上げます。

「進む宗教施設の避難所活用」(NHK

「進む宗教施設の避難所活用」
(NHK「おはよう関西」、2022年3月4日7時50~56分)
https://www.nhk.or.jp/osaka-blog/ohayou/461682.html

歴史・宗教 × 科学技術で織りなす新たな防災・減災システム ≪稲場圭信さんインタビュー

国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)Science Window
【[2021年冬号]東日本大震災から10年 〜逆境を乗り越えて生まれた力〜】
 歴史・宗教 × 科学技術で織りなす新たな防災・減災システム ≪稲場圭信さんインタビュー≫ 2021年3月11日

https://scienceportal.jst.go.jp/gateway/sciencewindow/20210311_w01/index.html

特集号のPDFは以下からダウンロードできます。
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)Science Window
【[2021年冬号]東日本大震災から10年 〜逆境を乗り越えて生まれた力〜】
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sciencewindow/14/4/14_20211404/_article/-char/ja

以下は、.p11~14。
「歴史・宗教 × 科学技術で織りなす新たな防災・減災システム ≪稲場圭信さんインタビュー≫ 2021年3月11日」

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